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夏のキャンプは恒例の富士山こどもの国

カブスカウト隊の今年の夏キャンプは夏休み期間中を避けて、場所は昨年と同様富士山こどもの国にシルバーウィークを利用して実施しました。

今回は4名いるデンリーダーさんのうち2名がウッドバッジ研修所カブスカウト課程に参加して頂いたため、いつものデンリーダーさんの半分である2名でのキャンプ活動でしたが、隊友である守谷さんが遠路はるばる埼玉県より息子さん(中2で23WSJにも参加したボーイスカウト)を連れて参加して頂き、デンリーダー役を引き受けてくれたことと、富士章まで獲得したボーイスカウト上がりで現ビーバー隊副長の海野さんもデンリーダー役をひきうけてくれたおかげで、いつもの組単位での活動に大きな支障が出ることもなく無事に3日間のキャンプ生活を送ることが出来ました。改めて、守谷さんと海野さんには深く御礼を申し上げます。

【1日目】

スカウトの数が増えて嬉しい悲鳴をあげていることもあり、例年通りのマイクロバス1台ではスカウトと荷物の両方を運ぶことは困難となり、スカウトとリュックはマイクロバスで移動、タープや調理器具、食材などはデンリーダーさんの車で運ぶことになりました。集合場所はいつもの活動場所の瑞光寺ですが、あいにくのお彼岸とぶつかってしまい境内には駐車出来ず路上での乗車となりました。スカウトと隊長・副長はマイクロバスで出発!車中では、キャンプ中に歌うスカウトソングが繰り返し流れていました(意図的に流していました)。その中でも「キャンプだほい」はみんなのお気に入りになりましたね。

現地到着、先行して到着していた守谷父子と寺田副長が国旗ポールの設営をしてくれていました。荷物をパオエリアまで運び、部屋の割り振りはマイクロバス車中で行っていたので、各部屋より選出した「部屋長」に開会式までの指示をします。今回のパオ部屋割りは、くまスカウトで1つ、うさぎとしかスカウトで1つ、女子スカウトで1つというように割り振りました。くまスカウトは組長さん学年なので部屋長も慣れた感じですが、うさぎしかのパオから選出された部屋長はやや緊張気味でしたが、最後まで責任感を持って取り組んでくれました。

開会式。これまでは隊長が前に出てすべて取り仕切る独自形式を改め、今回のキャンプからは「司会役」が進行をする形式に変更しました。細かなことですが、くまスカウトがボーイ隊に上進しても違和感を感じないようにするための配慮でもあります。天候にも恵まれ、開会式が落ち着いたところに怪しいアイスクリーム屋さん(ハゲーンダッツ。ハーゲンダッツではありません(笑))が登場。どうやらアイスクリームを作れなくて困っている様子なので、スカウト全員でアイスクリーム作りを手伝うことに。原材料を混ぜて、塩と氷を入れたバケツに封じ込め、とにかく20分間転がし続けます。うまく出来た頃に、パオサイトがある「草原の国」の国王が登場しました。○○ちゃんのパパではございません、国王なのです(笑)。国王に出来上がったアイスクリームを献上し、無事にお口に合うようなお墨付きを得られたスカウトは、みなで作ったアイスクリームに舌鼓を打ちました。

そして夕食。今回は趣向を凝らして、メニューは公開せず材料のみ手渡しました。キャベツ、にんじん、たまねぎ、豚肉、調味料は塩胡椒、醤油、ウェイパー。どう考えても野菜炒めにしかならない組合せですが、各組好き好きに野菜を切り、好き好きに味付けをして調理しました。その分、ご飯と味噌汁は保護者の皆様の協力でまとめて調理。限りある大人の手をスカウトの安全確保と指導に回したいという思いから、ご飯は10升炊きのガス炊飯器で炊きますが、これくらいの量になるととてもおいしいご飯が出来上がります。おかずの野菜炒め(山賊焼きと命名しました)が調理出来た組から、食器セットを携えてご飯と味噌汁の配給を受けます。各組が好き好きに頂きますをして夕食を楽しみました。夕食が終わった組から、点検です。調理した場所は片付いているか、食べた場所はきれいに元通りになっているか、食器セットの片付けは終わっているか、の点検を隊長が行います。無事に点検が終わった組からシャワーに向かいます。

夜のプログラム。。。星空の観察を行う予定でしたがあいにくの曇り空でしたので、少し離れた場所まで懐中電灯をつかって夜のお散歩。持参した椅子に車座になって座ります。プログラムを急遽変更して、隊長の夜話を行うことにしました。内容は・・・ヒンズー教と八百万神のお話し。詳しくはその場にいたスカウト達との秘密、ということで。

終わって最後は組長集会です。その日の出来事で印象に残ったこと、困ったことなど組長さん次長さんだけに集まってもらい、ここだけの特権である「お菓子とジュース」でおもてなし。明日の活動のヒントをちょっぴりと与えて、組長さん次長さんであることのプライドをこちょこちょ。21時過ぎには解散して就寝しました。

夜の部。指導者の仕事は残念ながらこれで終わりません。明日のキャンプファイアの点火方法が未決定。びっくりするような点火方法を考えましたが、時間と材料と確実性に無理があったので、普通にトーチを作ることにしました。缶コーヒーの缶をナイフで加工して、棒きれに針金でくくりつけます。その中に焼けた石を入れて、爆弾(レジ袋に灯油をしみこませた新聞紙を入れた物)に置くと、なんとまあ見事に・・・着火しません(汗)。どうやらこの方法はうまくいかなさそうなので、トーチには新聞紙と灯油を入れて無難に着火した物を使いました。そうこうしている間に夜は更けて12時頃には指導者一同も就寝しました。

【2日目】

6時に起床、6:20には集合して国旗儀礼と朝礼をした上でラジオ体操を行う予定でしたが、残念ながらねぼすけスカウトが多く、ラジオ体操の前に国旗儀礼をしただけでした。隊長プンプン。ラジオ体操のあとは、恒例のスカウツオウンサービスです。今回はゲスト指導者の守谷さんにお願いしました。同じ指導者仲間のスカウツオウンサービスは、とても参考になります。

朝食は、牛乳パックを燃やして温めるサンドイッチとインスタントスープです。同時進行で、ガス炊飯器で米を炊きランチ用おにぎりの調理に備えます。今回も全員が揃った組から整列して、サンドイッチを作り牛乳パックに着火します。食べ終えた組からおにぎりを握るために、今度は炊飯器前に整列します。梅干し、おかか、塩むすびなど大きさも味も思い思いのおにぎりを作って、自分のハバザックに収めます。もちろん朝食後も調理場所、食べた場所の点検を終えないと次の行動に移れません。

午前のプログラムは、水の国へのハイキングと水辺での自由時間です。では、水の国に向けて爆裂火口から尾根沿いに出発!歌を歌いながら1列になって進みます。と、そこに昨日のハゲーンダッツの助手が登場。どうやら、こどもの国に生えている木の名前のラベルをここには生息していない木の名前のラベルに貼り替える愉快犯がいて困っている様子。草原の国の衛兵が既に追いかけており、追跡サインを残してくれているとのことで、各組が追跡サインをおいながら間違った木の名前のラベルの回収作戦に乗り出しました。さて、規定の枚数を回収して隊列正しく帰還する組はどこかな?

無事に隊長が待つ雪の丘に全員が到着。スカウト達は各組で追跡サインを見落とすことなく無事にゴール。想定していたよりもかなり早い到着でしたので、久々に草の芝生の上でスカウトが大好きな「ベーコン泥棒」を組対抗で実施することにしました。勝ち抜き合戦で優勝から4位までを決めます。スカウト達の真剣な表情に指導者一同、目を細めます。優勝組が決まったところで、祝声を送ります。ウォーウォーウォー!盛り上がったところで改めて水の国目指してハイキングします。

水の国に到着して、指示を出します。各組単位で行動すること(ランチ含む)、行って良い場所、悪い場所、トイレの場所、単独行動しないこと、再集合時間。今回のキャンプでは唯一の自由時間に、スカウト達はいつの間にか鬼ごっこをして遊んでいました。いつの間にか一緒になって遊んでいた副長とデンリーダーが真剣に走っているのを初めて見ました(笑)。

水の国の女王から、手紙が届いたとの知らせで午前中のプログラムで優秀だった組から隊長に呼ばれて手紙が手渡されます。どうやら妖精が現れるポイントに行くと良いらしいとのこと。場所を確認して各組が順々に出発していきます。各組共に行き先はそれぞれ別々ですが、いずれも草原の丘を見ることが出来る場所。ポイントについたスカウト達が目にしたものはなんと、草原の丘に立つ妖精ですが、紅白の旗を振っています。そう、手旗信号を送っているのでした。解読に難儀するスカウト達ですが、デンリーダーさんがちゃんとカンペを準備してくれています。しかし、それでも手間取るスカウト達、「もっとゆっくり~!」の叫びも届かず妖精は一定のペースで手旗信号を送り続けます。そして見事に解読した組が、昨日草原の国王からもらった妖精のお守りを開けてみると・・・なんとそこには更に暗号文!暗号を読み解くと、どうやらムーミンを探すらしい。ムーミン?ん?ムーミン?そういえば、隊長がムーミンのバッジを瑞光寺から出発していたときからどこか身につけていたような・・・こういう観察力のあるスカウトがはたして22団にはちゃんといてくれました。炊事棟で待つ隊長のもとに手旗信号と更に暗号を解読したスカウトが集います。隊長からは「妖精から預かったおやつ」を手渡して、スカウト達はそのおやつを食べながら午後の休憩時間に。午後のプログラムも楽しく終わりました。

午前のプログラムから、時間を前倒しで進められたのでいつもなら不足しがちなスタンツの練習を、夕食時間まで組毎に実施することにしました。それぞれの組が好きな場所に別れて今回与えられたテーマにそって寸劇を作り上げていきます。このタイミングを使って、隊長と副長はキャンプファイアの仕込みに行きます。こどもの国が組み上げてくれたキャンプファイアだと大きすぎて3時間くらいは持ちそうです。が、それでは困るので1時間程度でほだ火になるように工夫します。途中で雨がぱらついてきたので灯油を多めに・・・(これがあとで裏目に出ちゃいました、燃えすぎて)。

夕食の頃には雨も上がり、地面は少し濡れていますがキャンプファイアは問題なく実施出来そうです。

夕食。今回は昨年の大鍋ラーメンに続く、大鍋そうめん。茹でるのはまとめてゆであげて、おつゆは各組で頑張って作りました。醤油ベース、味噌ベース、ウェイパーベースなど様々。それぞれがそれぞれの味を楽しんだ夕食でした。キャンプファイア前なので、とにかく時短で作れること、スカウトが自分たちで考える余地のあるメニューを念頭に考えました。味付けなどの肝となる調理はすべてスカウト達が自分で行います。今回の夕食も時短を念頭にしながらも、ちゃんと点検を行います。

さて、夜もふけいよいよキャンプファイアです。パオサイトからは急な坂道を懐中電灯で照らしながら行きますが、基本的に無言で黙々と進みます。キャンプファイアの場所では、一旦点火前のファイアを囲んで自分の位置を決めてから椅子を置き、少し冷えたので全員がトイレに行ったところで、懐中電灯を消して入場します。皆が無言で着席したところに、トーチを持ったくまスカウト4名(組長)が入場。かけ声を揃えて点火して、キャンプファイアの始まりです。歌あり、寸劇あり、ゲームあり、参加者全員が一体となった楽しいキャンプファイアも最後はほだ火になりまた全員が口を閉じたまま余韻を楽しみつつパオサイトに戻りました。反省点としては、最初ちょろちょろでだんだん日に勢いが付いて、最後はほだ火にとなる予定が、最初からじゃんじゃんと勢いよく火が付いてしまい、急激な右肩下がりで最後はちょっと暗すぎたかな?という感じで終わった点でした。キャンプファイアは難しい!でも、指導者一同やりきった感のある、とても良いキャンプファイアでした。

組長会議・・・の前に現場に戻って消火活動です。灯油をかけたお陰で下の方でくすぶってなかなか消えませんでした。舞台裏のお話し。

そして組長会議。今日は何が楽しかったかな?「ハイキング!」と言う声が圧倒的でした。追跡サインに手旗はスカウトの琴線に触れたようです。本格的な追跡サインや手旗はボーイ隊に上進してから挑戦してね。少なくともカブ隊での焚きつけはどうやら成功したようです。キャンプファイアに行く道すがら、懐中電灯で急な山道の会談を降りていくのも探検しているようで楽しいというコメントもありました。そういうハイキングもまた企画しよう!

夜の部。インスタントコーヒーとお茶菓子を肴に、指導者の反省会です。と、ここに清水地区第9団のカブ隊長藤田さん(22団のカブ隊長と訓練仲間であり同期)と沼津のボーイ隊長斉藤さん(22団のカブ隊長とボーイ隊訓練の同期)が、ゲストとして参加してくれました。楽しいスカウト活動の話から世界ジャンボリーで派遣隊長をしたときの逸話、かなりスカウト活動からそれた話も出て、アルコールもないのによくもまあこれだけ盛り上がって笑ったという晩でした。これこそ夜話ですね。次回、山を下りて大人だけの集まりで飲みましょう、ということで夜の部はお開きに。

【3日目】

朝礼もラジオ体操も寝坊するスカウトもなく無事に終了。今回のスカウツオウンサービスは、清水9団の藤田隊長にお願いしました。それぞれの指導者にそれぞれのスカウツオウンの形があって面白いなあと思います。スカウト達も真剣に耳を傾けていました。あまりにもまじめに話す藤田隊長の姿に「昨夜の藤田さんと本当に同一人物か?」と思ってしまう指導者一同でした(笑)。

朝食。撤去前なのでとにかく火を使わず簡単に済むもの、ということでシリアルに牛乳を頂きました。もう3日目になってくるとスカウト達も点検を念頭に調理や食事を行うので、点検がスムーズに進みます。点検を終えた組からパオの清掃と点検を行うように指示。最後は、全員でパオサイトや炊事棟の清掃をして、閉会式に臨みました。

閉会式。司会進行は副長が行いますが、国旗の降納はスカウトが行います。練習の意味を込めた8月のお寺キャンプでやったよね?今回のキャンプ中ではリハーサル無しのぶっつけ本番。ちらちらと隊長の方をみながら、ちょっとおっかなびっくりというかんじで国旗も後納出来、閉会式も終了。最後は、隊長がU字隊形に立っているスカウトを回って、参加章を授与。ちょっと途中で体調を崩したスカウトもいましたが、大きな事故やケガも無く楽しいキャンプ活動が出来ました。

途中見学に来てくれたスカウト他団の方々、そして遠路よりサポートに駆けつけてくれた指導者の仲間達には心からそのスカウト精神に敬意を表し、感謝申し上げます。

そして最後になりましたが、キャンプ前の買い出しから到着後の設営、調理の準備や活動全般における安全確保、ロールプレイ時の役者などで保護者の皆様のご協力無しでは成功しなかったキャンプです。ご協力を頂きました保護者の皆様にはこの場をお借りして深く感謝申し上げます。

このホームページ上のスカウト運動に関する事項は、ボーイスカウト日本連盟ホームページ掲載「ボーイスカウト関係のホームページ開設」に沿って、川村悦子(ボーイスカウト静岡第22団ベンチャー隊隊長)info@shizuoka22.org の責任のもとに掲載しています。(メアドは@マークを小文字@に変更してご利用ください)

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